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単純に「日本の風景を描きたい」と思ったのが最初だった。

日本独自の風情に満ちた風景を私らしく表現しようと思った。

とはいっても。。。

日本の風景をモチーフに、はたして私なりの表現で描ききる事が出来るだろうか?

一抹の不安を胸に秘めつつモデルとして選らんだのが、福井県の永平寺。

そこを訪れた時、「もののあはれ」とでもいおうか

樹齢を重ねた幾多の杉に囲まれ、艶でほのかな言葉に表されない感覚的な境地を感じた。

 

深くほのかな余情の美。

 

時を超えたかの様に、その時代に生きた人々の息遣いが伝わってくる。

 

私の感性が共鳴し創作意欲がわいた。

 

当然、訪れたのは日差しの明るい昼間だったが

もし、この風景が夜だったらどんな表情に変えるのだろう?

月明かりに照らされ、水辺にひっそり佇む感じの方がより一層、自分の心に抱いたものに近いのではなか?

照らし出すそれも、今にも消え入りそうな、ほこはかない光にしよう。

その方が、奥深さをました幻想的で計り知れない神秘の世界を演出してくれる様に思えた。

 

描き始めると、不思議と抱いていた不安は消え、その“幽玄な光“に誘われるかの用に、イメージはどんどん膨らみ想像の世界へ入っていく。

そしてそれは、現実には無い私がそこで感じた高尚で優美な世界へと変えていった。

 

深くほのかな余情の美。

 

時に人は先人に想いをはせ、夜空に浮かぶ月光に誘われながら心の旅へと出かけてみるのも悪くない。

 

 

寺本和純