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ある日、旅先で富士山を望める場所を訪れると懐かしい匂いが鼻をかすめた。

人は不思議なもので、街ですれ違った一瞬のかすかな香りでフラッシュバックするかの様に懐かしさに浸ってしまう事はないだろうか?

それは、子供の頃よく皆で遊んだ場所や昔の恋人のそれと似ていたり。。

どうしても気になって、その香りを追ってみた。

だんだん強く、はっきりしてきたその香り。

 

ツツジの花の香りである。

 

私の通っていた中学校には音楽室用の校舎があって、その裏にはひっそりと多くのツツジが咲いていた。

放課後、好きな子に告白する時は大体そこか体育館裏が定番で、同級生が告白をしている時はよく仲間達で冷やかしたし、もちろん私の時もよく冷やかされたものだ。

その香りに誘われて、そんな事を想い出してると、

どうしてもこの仄かに甘く切ない、そして懐かしさ漂う香りのイメージを目の前の富士山を望む景色と合わせて表現してみたいと思った。

 

ツツジの花には花言葉があるそうだ。

 

「初恋」

 

かの先人達も、富士山を望みながら愛を告白した人がいたかもしれない。

当時の彼、彼女達も初恋の相手とのデートでこの景色を眺め、二人だけの時間を過ごしたかもしれない。

その時眼に映る富士山は、二人にとってどんな景色だったのだろう。。。。

 

それは甘色に彩られた時間。

 

打ち寄せる波、肌をなでる風、それらにのって漂う花の香り。

目の前の景色を満たすそれは、どこか一抹の懐かしさを一緒に運んでくる。

打ち寄せる波のリズムは二人の鼓動。

そんなセンチメンタルでロマンチックなニュアンスが似合いそうな場所を想像しながら、現実には存在しない風景を創作していった。

香りとともに伝えられたらと。。。。

 

「初恋の仄かな香りを想い出す」

 

懐かしさとはいつも突然やってくる。

はたして、あなたの初恋にはどんな思い出がありますか?

甘い思い出ですか?それとも。。。。

 

寺本和純