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コンパス・フラワー。

木蓮の別名だ。

つぼみの先が必ず北を向く事から、方向を指示す植物

「コンパス・フラワー」とも呼ばれるその花は、原始時代から形状を変えていないことも特徴で、
恐竜時代の地層から化石が発掘されることがあるそうだ。

ご近所さんが庭に植えられているのだが、3月~4月頃になるといつも甘い香りと共に

“白い小鳥達”がいっぱい木に止まっている様に見え、その可愛らしさの混じる美しい光景を創作の合間に楽しんでいる。

 

そんなある日の夕方、ニュースを見た。

「富士山環境保全問題」

そのニュースで映った富士の風景は、いつか見たそれとは違い愁いさを帯びた風景に見えた。

長い記憶の中で変わらず繰り返される自然界での輪廻とは裏腹に、周りの景観だけが変わってゆく。

自然への愛は置き去りにされ、便利性だけを私達は求める。

 

アトリエの窓から見える無垢に咲き誇る“白い小鳥達”が私の感性に呼びかけ、愛おしさがこみ上げてくる。

時代の流れの中で変わる事なくそこに聳える富士山を、高潔な心で自然を愛し共存してきた先人達の様に『自然への愛』『持続性』という花言葉を持つ木蓮ともに描こうと思った。

いつまでも変わらないそんな風景に会いたくて。。。

 

「コンパス・フラワー」

 

私達の進むべき未来を指示し、この雄大で神々しい景色をみて現代人は何を思うか。

薄れゆく自然を愁いて、今そこには無い先人達が見たであろう景色を彩りのある光に祈りを込めて描いた。

 

寺本和純